【プログラム】高校留学(NZLC/Rutherford College) 【行き先】ニュージーランド・オークランド 【期間】2018年1月13日~4月7日 留学先であったニュージーランドに滞在した経験は今までに無く、 慣れない飛行機での渡航だけでも新たな挑戦でした。 それでも留学を切望した理由は、国籍や文化、民族や宗教などの 垣根を乗り越えた私達人間同士の理解を目の前で実現させたいと思ったからです。 私は、貧困や差別などの問題は、それを引き起こす私達人間の精神面の不安定さが引き起こすと考えます。 現代を生きる我々はそれらに対応しなければなりませんが、 私が考える限りは法律の制定や資金援助による状況打破への取り組みには なかなか解決の気運を見こめません。 このような状態を改善するためには、人間の相互関係の充実、 つまり『人々の心にふれるような取り組み』でないといけないと思うのです。 そうして参加を希望したこのプログラムですが、やはり不安と緊張に取りつかれることもありました。 しかし、その重い気持ちが渡航の当日に向けて大きくなっていったかというと、そうではありません。 渡航に向けて組み込まれていた事前準備で、「このような状況ではどういう行動をするか」 といった現実味のあるいくつかの質問に答えていくことで頭の中が整理されていきました。 同時に現地での生活も想像しやすくなったため、焦燥より大きくなる期待に胸を膨らませていました。
現地の生活はかなり充実していました。課程の初めに組み込まれていた語学学校では、 少ない人数のクラスと愉快な先生に恵まれました。 同じクラスの皆は様々な国から学校の長期休暇を利用していた同年代の学生で、 討論で交換するそれぞれの話はクラス全体だけでなく先生にも驚きや発見を与えていました。 昼食は自由にとるため、最初の日は学校からすぐそばのベンチですませました。 授業までは時間がまだ残っていたので学校へ戻ると、ちょうど現地サポーターの方がいらっしゃって、 近くの港まで行ってみたらと催促してくださいました。 この言葉が無ければ、冒険心を行動に移さない私は いつも通りこの3か月の研修を過ごしていたでしょう。 これがきっかけとなり、その後は自分なりに街を探検してみるようになりました。 不審な場所は避け、暗くなってからは単独での外出はしませんでした。
現地高校では、人種や民族などを境界線とは捉えない人がほとんどでした。 留学生も多いためより多様な人々の交流が生じていましたが、それらは調和していました。 皆が互いの自我に敬意を払って接していたから、というのが私なりの考えです。 当たり前のように思えますが、普段の生活では怠ってしまわれがちではないでしょうか。 様々な人々が共存する空間ならではのカルチャーショックを受けたと同時に、 とても重要な人間関係の要素を学びました。 私はもう一つ、人間の相互関係について学びました。 それは、『自らの存在を自分がよく理解する』ことです。 周りに目を配るうちに感覚は画一化されていき、自身を見失ってしまう場合があります。 土地や、国際的な経済活動に利益を求めて進むグローバリズムに流されてゆく私達の世代などは、特にそうです。 自分が見えるから、その周囲との距離感がわかる。 そして、その距離を適当に近づけることによって人間は社会を形成しているのだと考えます。 もし近づき過ぎると消え始める自我を守ろうとして衝突し、 離れてしまうと協調で成り立つ社会が薄れ始めるでしょう。 つまり、自我と他のバランスが人間社会の基盤となっていると思うのです。 その適切な調整を実現するためにも、アイデンティティーを明確にする必要があると学びました。
このような学びはプログラムに携わってくださった方々のご支援あって成されました。 現地サポーターの森さんは、情報伝達などの連絡を英語でしてくださったため、 日々の会話と友人との学校外での連絡には全く不自由を感じませんでした。 科目選びや、途中での科目変更、最後の最後には荷物の超過手配についても相談に乗ってくださり、 「大切な判断をするときには森さんに相談しよう」という 気持ちでいられたことがとてもありがたかったです。 ホストファミリーは私にとって心から安心できる場所を与えてくれました。 毎日レストラン顔負けの食事を作ってくれて、食事の後は名作映画やドラマを視聴して団らんしました。 買い出しに一緒に出掛けたり、長い休みなどにはショッピングモールに連れて行ってもらったりしました。 この様にのんびりする時を設けて自然に接してもらったことで、日々の学習に集中して取り組めました。 その他にも事前準備から帰国まで、様々な面で後援して下さった皆様に感謝を申し上げます。 ありがとうございました。
Q1 ホームステイのホストファミリーとの生活は如何でしたか? A1⇒ 安心してくつろげる空間を提供していただきました。 Q2 学校の授業の様子について 戸惑ったこと、困ったことはありましたか? A2⇒ 特になし 授業には苦労せずついて行けましたか?日本との違いはありましたか? 数学では計算機を使うことが驚きでした。 Q3 電気製品等で絶対に持って行ったほうが良いものは何でしょうか?(理由も教えてください) A3⇒ 物品名:プラグ変換機 理由 :日本用の充電器などは変換プラグが無いと利用できないからです。 Q4 現地の生活習慣やルールで日本と違うと思ったところはどのようなところでしょうか? A4⇒ 信号機が少ない代わりにロータリーがある事 Q5 3ヶ月のおおよそ生活費はどの位でしたか?(授業料は除く) A5⇒ 生活費: 1万円未満(交通費、携帯電話代) (そのうち家賃代は?): ホームステイ オーシャンズにメッセージを: ホームステイ先のご家庭、研修先の学校はどちらも環境が非常によく、 現地サポーターの森さんの支えもあって、自分を大きく成長させる経験を積むことが出来ました。 ありがとうございました。 |
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